神経伝達物質について

認知科学


神経伝達物質とは、ニューロンと細胞との間で信号を伝達する脳内の化学物質です。少なくとも 100 の神経伝達物質があり、それぞれ異なる機能を持ちます。

セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、およびアセチルコリンの 4 つの重要な神経伝達物質は、食事の影響を受けます。これらの神経伝達物質は、睡眠、行動、気分、記憶、エネルギーなどの重要な脳機能において重要な役割を果たします。

これらの神経伝達物質はすべて、食べた物から直接脳内で作られます。これは、食事の内容が脳の健康と気分に直接影響することを意味します。

これらの神経伝達物質と、それらをどのように後押しできるかを見てみましょう。

セロトニン

セロトニンは、気分にプラスの効果があるため、幸せホルモンと呼ばれます。脳は、アミノ酸の一種であるトリプトファンを使用してセロトニンを生成します。 トリプトファンは、肉、乳製品、卵、豆などのタンパク質を多く含む食品に含まれています。

それでも、タンパク質だけを食べても幸福感の絶頂を味わえるわけではありません。炭水化物、タンパク質、脂肪のバランスの取れた食事をとる必要があります。そうすればトリプトファンが脳内でセロトニンになるために多くのアミノ酸と競い合う必要がなくなるのですから。

ドーパミンとノルアドレナリン

ドーパミンとノルアドレナリンは、タンパク質が豊富な食品にも存在するチロシンと呼ばれるアミノ酸から作られています。しかし、チロシンはその仕事を効果的に行うために少しサポートが必要です。ドーパミンとノルアドレナリンに変換するには、葉酸、マグネシウム、ビタミン B12 の助けが必要です。ですから、高タンパクの食事をとる時は、葉もの野菜、全粒穀物、ナッツ、種子、または豆類も一緒に食べると、神経伝達物質の働きを最大化できます。

アセチルコリン

アセチルコリンとは、コリンとアセチルコエンザイムAから作られた神経伝達物質です。コリンは、卵黄、レバー、種子、豆類、芽キャベツ、ブロッコリーなどの多くの食品に含まれています。コリンは認知と記憶をサポートします。実際、コリン欠乏はアルツハイマー病に関与すると考えられています。2017 年に『The Lancet Neurology』で発表された研究によると、

コリンサプリメントを摂取すると、認知機能低下が減少したことがわかっています。

神経伝達物質と認知機能の健康

私たちはまだ神経伝達物質について多くのことを学んでいますが、それらが認知の健康に直接影響することを知っています。セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンは、それぞれうつ病に関与しています。研究者は、うつ病とアルハイマー病との関連を見つけはじめています。うつ病の人はアルツハイマー病のリスクが高く、アルハイマー病の人はうつ病のリスクもあります。コリン欠乏とアルツハイマー病の間には強い関連性もあります。研究者はより多くの答えを得るために取り組んでいます。

以上が科学的な説明です。でも、心配しないでください。これはテストではありません。神経伝達物質の名前や機能を覚える必要はありません。新鮮な果物、野菜、全粒穀物、ナッツ、種子を多く含むバランスの取れた食事をとることで、あなたとあなたの神経伝達物質が幸せな気分になります。

文献

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