自分自身を固定観念で縛っていませんか?

認知科学


誰もが、年をとる事や高齢者について異なる認識を持っています。こうした認識は、住む場所の文化や、周りの人が高齢者をどのように扱っているかに大きく左右されます。 文化によっては、高齢者を精神的にも身体的にも弱い者として扱いますが、他の文化では賢明で賢いと呼びます。

高齢者を重視しない文化で育った人は、年をとると、気づかないうちに、自分自身をネガティブな固定観念に当てはめてしまっているかもしれません。年をとる事に関する考え方は、これまで高齢の人達とどのように関わってきたかも影響するでしょう。何か、老化に関するネガティブなステレオタイプについて思い浮かぶ事はありますか?

では、ここで少し立ち止まって、自分の体と脳の老化について考えてみてください。その際、何らかの固定観念に自分を当てはめましたか?

老化に対するネガティブな固定観念を自分に当てはめてしまう人は、その事が人生の後半で健康に悪い影響を与え、健康を害する可能性が高いことが研究により示唆されています。また、他の研究では、老化に対するネガティブな固定観念を持つ事は、心疾患を引き起こしやすいとも言われています。これは、高齢者について思っている事が、年をとるにつれて内面化されていることを示唆します。

では、脳の場合はどうでしょうか? これまで、加齢に伴って脳の力が失われると考えたことはありますか? 記憶を失うことは避けられないと言われたことはありますか? こうした考えは、単なる固定観念であり、科学に基づいたものではありません。

老化について語られる事は、「何ができるか」ではなく「何ができなくなるか」についての話が多く見られます。しかし、年をとっても、脳の健康を維持することは可能です

老化に伴う記憶の喪失は防ぐことができます。例えば、運動は海馬を健康に保ち、思い出を取り戻すのに役立ちます。砂糖を避けると、脳へ健康的な血流が送られ、認知機能を維持する事ができます。

健康に年を重ね、また脳も健康に保つことは、脳を変える習慣を身に付けることにかかっていますが、老化をどう捉えるかということも大きな影響を与えます。年齢に関係なく、脳には改善する力があることを忘れないでください。

文献