APOEε4 と認知機能トレーニング

脳トレ


脳の健康に興味がある読者の皆さんであれば、おそらく APOE のことを聞いたことがあると思います。 アポリポタンパク質ε と呼ばれる、タンパク質を作るための指示を身体に与えるDNAの単位です。

APOE 遺伝子には、ε2、ε3、および ε4 の 3 つの種類があり、APOEε4 の保因者は、遅発性アルツハイマー病を発症するリスクが高くなるとされています。 APOEε4 がアルツハイマー病につながる可能性のある脳内のアミロイド斑の数を増やすと考えられているからです。

APOEε4 は、片親、もしくは両親から継承され、血液検査で発見できます。ただ、遺伝子を持っていれば、受け継いだ病気のリスクが他の人より高いということではあるものの、必ずしもあなたがアルツハイマー病を受け継いだという意味ではありません。

ここに朗報があります。APOEε4 の持ち主は、認知訓練を含む多くの習慣の変更を通じて認知症のリスクを減らすことができます。 70 歳以上、約 2000 人を対象としたある研究では、認知機能訓練が認知症を発症するリスクにどのように影響したか調査をしました。この参加者の約 4 分の 1 は APOEe4 保因者でした。研究者が参加者を 4 年間経時追跡し、認知機能訓練の頻度を監視したところ、結果はゲームをすること、手芸など手先を使う活動、コンピューター操作、および社会活動に参加することで、遺伝子を持たない人々の認知症のリスクと同次元まで低下したと関連付けられました。興味深いことに、コンピューターと、人と繋がる社会的のみが、APOEε4 保因者のリスク低下に関連していました。

遺伝因子に利をもたらす他の種類の認知的訓練を特定するには、さらなる研究が必要ですが、APOEε4 を保有していてもアルツハイマー病のリスクを減らすことができるという事実は大変有望なことです。認知予備能を増加させることは、APOEε4 の保因者では最大 50% リスクの減少になる考えられています。 コンピューターゲームや社会活動をお勧めしますが、他にもいろいろな、精神的にチャレンジであり、かつ楽しい活動もぜひ楽しんでください。

文献

  • Genetics Home Reference. (2020). APOE gene. Retrieved November 19, 2019, from Genetics Home Reference website: https://ghr.nlm.nih.gov/gene/APOE
  • Krell-Roesch, J., Vemuri, P., Pink, A., Roberts, R. O., Stokin, G. B., Mielke, M. M., Christianson, T. J. H., Knopman, D. S., Petersen, R. C., Kremers, W. K., & Geda, Y. E. (2017). Association Between Mentally Stimulating Activities in Late Life and the Outcome of Incident Mild Cognitive Impairment, With an Analysis of the APOE ε4 Genotype. JAMA Neurology, 74(3), 332–338. doi: 10.1001/jamaneurol.2016.3822
  • National Institute on Aging. (n.d.). Alzheimer’s Disease Genetics Fact Sheet. National Institute on Aging. Retrieved February 20, 2020, from https://www.nia.nih.gov/health/alzheimers-disease-genetics-fact-sheet