記憶力のトレーニング

脳トレ


いわゆる脳トレにはさまざまな種類があります。研究調査から、記憶力や他の認知機能を高めたい場合、脳内で対象の機能に対応する具体的な領域をトレーニングする必要があることが示されています。

年のせいで細かいことを思い出しづらくなったと言う人は多くいますが、実際に記憶力のトレーニングをしている人はあまりいないでしょう。

あなたはどのような記憶力のトレーニングをしていますか? 65 歳以上を対象に行われた ACTIVE (独立した健康な高齢者のための高度な認知トレーニング) と呼ばれる認知トレーニングのある大規模な調査で、「言語に関するエピソード記憶」の向上に重点を置いた記憶力トレーニングが実施されました。エピソード記憶は、鍵をどこに置いたかなど、過去の出来事や体験した記憶を自分の意思で呼び出すことを指します。言語に関するエピソード記憶では、言葉に特化した記憶で、買い物リストから好きな詩まで、単語列を覚えるのに使われます。 こういった記憶の機能では、脳の海馬と側頭葉が重要な役割を果たします。

ACTIVE では、カテゴリー化、視覚化戦略、知っている空間の視覚化、またストーリー記憶や文章記憶といった文章の呼び出しなどを使い、言語のエピソードに絞った記憶力のトレーニングを数種類の方法で行いました。

どうすればこのようなトレーニングを日常生活に取り入れることができるのでしょうか? ぜひ試して欲しい方法が 2 つあります。

1. 毎週 1 つ新しい数字を暗記すること

数字を記憶するには、心の中で視覚化することが必要です。普段の生活でも使えるように、数字は自分に関わるものを選びます。たとえば以下のような数字です。

  • クレジットカード番号
  • 免許証の番号
  • ナンバープレートの番号
  • 銀行口座
  • 友人の電話番号 (またはその他の電話番号)

2. 次に、文章を暗記します

視覚化による記憶術を使うことができます。

  • 好きな詩
  • 好きな作家の言葉
  • 好きな瞑想の言葉
  • 好きな料理のレシピと作り方を丸暗記

楽しみながらやってみましょう! 認知機能を高める脳トレに加え、食生活の改善や運動、ストレス解消、十分な睡眠などライフスタイルを変えることが、記憶力の健全性を保つ上で最良の手段になります。

文献

  • Rebok, G. W., Langbaum, J. B. S., Jones, R. N., Gross, A. L., Parisi, J. M., Spira, A. P., Kueider, A. M., Petras, H., & Brandt, J. (2013). Memory Training in the ACTIVE Study: How Much is Needed and Who Benefits? Journal of Aging and Health, 25(8_suppl), 21S-42S. doi: 10.1177/0898264312461937