小さな変化で大きなご褒美

習慣科学


脳と体の両方の健康を維持することは、認知症のリスクを軽減したり、発症を遅らせたりするための可能性への最善の方法であると言えます。 しかし、ダイエットをする、体を鍛える、外国語を勉強するといった目標に挑戦した経験がある人なら、生活に大きな変化を取り入れるのは思った以上に難しいことがわかるはずです。

そこで、注意してほしいのは、習慣科学の分野では、より大きな変化に挑戦するほど継続が難しくなる傾向があると言われている ということです。

たとえば、メタボリック症候群 (心臓病、脳卒中、および2型糖尿病のリスクが高い症状のグループ) の人たちの食生活の改善に関する実験として、グループごとに異なる方法を試すというものがありました。あるグループは、食生活を変えて、飽和脂肪を減らすと共に食物繊維を増やすように指導されました。もう1つのグループは、毎日摂取する食物繊維の量を増やすことだけを求められました。実験の結果、体重と飽和脂肪の減少は2つのグループでほぼ同じでした。ただし、食物繊維に専念したグループの方が簡単に食生活の改善を生活に取り入れて維持できたことが確認されました。

つまり、すべてを一度に変えるのは容易ではないということです。まずは、無理のない小さな目標から始めましょう。そうすれば、最終的には大きな成果を得られるはずです。

文献

  • Merriam, P. A., Persuitte, G., Olendzki, B. C., Schneider, K., Pagoto, S. L., Palken, J. L., Ma, Y. (2012). Dietary Intervention Targeting Increased Fiber Consumption for Metabolic Syndrome. Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics, 112(5), 621–623. doi: 10.1016/j.jand.2012.01.024
  • Preventing Alzheimer’s Disease: What Do We Know? (2018). National Institute on Aging. Retrieved February 18, 2020
  • Olendzki, B. C., Ma, Y., Schneider, K. L., Merriam, P., Culver, A. L., Ockene, I. S., & Pagoto, S. (2009). A simple dietary message to improve dietary quality: Results from a pilot investigation. Nutrition (Burbank, Los Angeles County, Calif.), 25(7–8), 736–744.