目標達成の最大の障害は自分の心

習慣科学


習慣を変えることは難しい。 そのとおりです。運動量を増やす。外国語を勉強する。睡眠習慣を変える。ストレスとうまく付き合っていく。これらのすべてが長い目で見て脳の健康を守る上で良いことですが、変えることが非常に難しい習慣でもあります。

変化を難しくしている大きな理由の 1 つが、心理学でいう「セルフ サボタージュ (自己破壊)」という行動です。これは、何か目標を設定した際に、その達成を妨げる障害を自ら創り出してしまう考え方や行動を指します。こうすることで、目標を達成できない理由を自分ではなくその障害のせいにできるわけです。誰もが失敗したくないと思っていますが、セルフ サボタージュによって、たとえ失敗したとしても自分以外の誰かや何かにその原因を押し付けることができるのです。

自ら失敗の原因となるようなことをしていませんか? 毎晩遅くまで起きていて、寝不足で仕事の効率が上がらないということはありませんか? 毎日運動しようと決めたものの、運動の時間を作れない言い訳を日々作っていませんか?

シンガポール マネージメント大学の心理学教授で行動科学研究所のディレクター、デビッド・チャン氏は、セルフ サボタージュを克服する 3 つの方法を提案しています。

1. 謙虚であること

目標を決めて実現しようとするときに、すべてに完璧である必要などありません。設定した目標が必ずしも自分の得意分野ではないこともあるでしょう。 時には誰かの助けを借りる必要があるかも知れませんが、それでいいのです。

2. 素直であること

素直であること、すなわち客観的であるということです。失敗すると思ったら、そう思う理由を書き出し、本当にそうなのか、証拠はあるのかを確認しましょう。目標を達成できないと思う、その理由を裏付ける証拠はありますか?

3. 人間的であること

これは基本的に周りとの人間関係を想定していますが、個人の目標を達成しようとしている場合は自分の内面との関わり方が最も大切になります。 自分自身に人間的であるとは、「自分にやさしい」ということです。自分へのやさしさは、決して弱さではありません。強くなければやさしくなることはできません。自分が完璧ではないことを認め、自分の弱さを受け入れましょう。

文献

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