ゆっくり、でも着実に

やる気


脳を変えることはレースのように誰かと競って行うことではありません。逆に言えば、明確なゴールなしに始めることが出来てしまい、人によっては目標を達成するのが難しい場合もあります。

ランナーは普通、レースのために 3 か月以上、みっちりトレーニングを重ねます。そしてレース終了後の 1 週間程は運動のウの字もしないでしょう。目標を達成した後は、トレーニングの動機がなくなるからです。

食生活でも同じことが起こり得ます。がんばって健康的な食事をしても、満足いく評価数値を達成してしまうと、また体によくない食生活に戻ってしまうかもしれません。

こと認知機能の健康に関しては、目標となるものは特にありません。それはむしろ、レース当日に向けてトレーニングする代わりに、ゆっくり着実に、途中の景色や経過を楽しみながら行うジョギングと言ってよいでしょう。

明確な目標がなくても、動機付けを見いだす方法はあるのでしょうか? 実はあります。脳を変える新習慣が、生活の一部となることを目指すのです。

運動をするのは、今日の脳の健康のためだけではなく、これから生涯にわたって脳の健康を保ち続けたいからですね。であるなら、脳に刺激を与えるためだけに読書クラブに参加しよう、ということでなく、人生の物語の 1 部として、読書することや読書クラブを通じて出会う人たちとの交流、たまには一緒にお茶をする時間など、すべてを大切にしながら、過ごす時間を楽しみましょう。

脳を保護することは、すなわち、ずっと続けられる小さな変化を起こすことです。 あなたなら、できます。