塩を足さない

食生活


塩辛い食事が好きでない方でも、「あなたが食べている食品には、塩が潜んでいる可能性があります」。多くの加工食品は、1 食分で 1 日の摂取量を超えてしまいます。また塩は、醤油、味噌、だし汁などの調味料や、漬物や保存食の主要成分です。さらに、鶏肉、魚、枝豆などの下準備に塩が使われています。

どの国の食文化においても、塩は、推奨量をはるかに超えて消費されています。 世界保健機関 (WHO) は、塩の消費を 1 日 5g 未満に抑えることを推奨しています。日本人は 1 日に平均約 11g の塩を消費します。これに対して、アメリカ人は 3.3g、インド人は約 9g 消費しています。 WHO は、食塩摂取量を 5g 未満に減らすことを推奨していますが、米国疾病対策センター (CDC) は、高血圧、糖尿病、腎臓病などの危険因子がある人は、食塩摂取量を 1.5g に減らすことを推奨しています。

それでは、塩とは何なのでしょうか? それは風味を追加し満足感を与えます。しかしその代償に、塩は、血圧、心臓病、脳卒中のリスクを高めてしまいます。塩分の高い食事は認知機能の低下にもつながります。では、脳と塩はどんな関係にあるのでしょうか?

マウスでの研究では、塩分の高い食事が腸内微生物叢に影響を与えることがわかりました。つまり、人体の免疫系の一部として機能する消化器官の微生物に影響を与えるということです。塩によって免疫系の機能が損われると、炎症を引き起こす細胞が増殖します。炎症が脳で起きると、脳内の白質に影響を及ぼします。これが、アルツハイマー病や認知症を引き起こすことにつながっていると考えられています。

また、塩分の高い食事は脳への血流を減少させてしまいます。血流が減少すると、ニューロンは認知機能低下を防ぐために必要な酸素を多く含む血液を得られません。

食べ物に塩を加えなければ、塩を取りすぎることはないと思っているかもしれません。しかし、ここに落とし穴があります。外食の回数はどうでしょうか? または、調理済みの食品を買って食べていませんか? ほとんどの人は、レストランまたは調理済み食品から摂取量の約 80%の塩を摂取しています。

外食を特別なご褒美にしましょう。週に数回外食している場合は、その数を週 2 回に減らしてみてください。それが習慣になってきたら、今度は週 1 回に減らしましょう。

文献