「羊を数えると眠れる」のウソ

睡眠


眠れないときは羊を数える...。誰もが知っている決まり文句ですね。映画ではミッキーマウスでさえ眠るときに羊を数えています。そもそも、これはどこから来たのでしょうか? そして効果のほどは?

羊を数える方法は中世のイギリスが発祥で、羊飼いが放牧地から帰ってきた羊を数えているうちに眠くなったからという説や、英語の羊 (sheep) が眠る (sleep) に似ているため暗示効果から眠くなるといった説などがあります。その効果について、イギリスで 2002 年に行われた研究では、羊を数えても眠気が起こることがないだけでなく、羊を数えた被験者の方が数えていない被験者よりも後に睡眠状態に入ったという結果が出ています。

不眠症治療の1つとしての「心的イメージ (心象) 」には効果がありますが、そのためには正しい心的イメージを浮かべなければなりません。羊を数えるという手間のかかるイメージの替わりに、なにか 1 つ、例えば滝や静かな波打ち際、山々の向こうに日が沈んでいく情景など、完全にリラックスできるような簡単なイメージを思い浮かべるようにしましょう。

文献

  • Chaudhry, S. (2002). Counting sheep will not help you sleep. BMJ, 324(Suppl S3), 020353a.