睡眠不足 = 判断力不足

睡眠


病院で簡単な手術を受けることになったとします。十分な睡眠をとった医師と、24 時間の夜勤明けの医師の 2 人がいたとして、あなたならどちらに手術を任せますか?

誰も徹夜明けの医師に任せたいとは思わないですよね。

それは、十分に寝ていないと認知機能が低下するということを、誰もが経験的に知っているからです。睡眠不足はものごとを判断する力だけでなく、あらゆる面で認知機能の健康維持にも影響を与えます。

例えば、睡眠時間が少ないと、脳は健康的な食べものよりも糖分と脂肪分を欲しがります。また、脳が十分に休んでいないので疲労感がとれず、運動もしたくないと思うでしょう。不安感のレベルは高まり、誰かと出かけて楽しもうという意欲は低くなります。家でも、仕事でも、あらゆる部分で認知機能が一時的に低下します。要するに、睡眠不足は認知機能の低下につながるあらゆる危険因子に影響を与えるのです。

もし徹夜や睡眠不足の日があったとしたら、このことを肝に銘じておくようにしてください。甘いものをお腹いっぱい食べたり、朝の歩行運動をサボったりしないようにすること。脳力と体力をリフレッシュするために 30 分程度の短い仮眠をとり、きちんと運動習慣を守りましょう。友人と出かける予定も、面倒だとキャンセルしないこと。なによりも、ゆうべしっかりと眠れなかったことはもう忘れて、今晩はしっかりと眠れるようにがんばりましょう。1 日 1 日、いえ、1 晩 1 晩、しっかり眠るという課題に着実に取り組むことが大切です。

つまり、毎晩が良い眠りをとるための新たなチャンスなのです。

文献

  • Killgore, William D. S., Thomas J. Balkin, and Nancy J. Wesensten. (2006). Impaired Decision Making Following 49 H of Sleep Deprivation. Journal of Sleep Research 15 (1): 7–13. doi: 10.1111/j.1365-2869.2006.00487.x