「働くべきか、働かざるべきか。それが問題だ」

交友関係


住んでいる地域や勤めている会社によって若干の違いはあるものの、65歳をめどに退職を考える人は多いと思います。退職すべきかどうか。結論を出す前に、まずは以下の質問に答えてみてください。

  1. いまの仕事が好きですか?
  2. 仕事は好きでも、勤務時間を見直したいと考えていますか?
  3. いまの仕事が嫌いですか?
  4. もう退職してしまいましたか?

1 番または 2 番の質問への答えが「はい」なら、ぜひ会社勤めを続けてください。たとえば勤務時間をフルタイムではなく、自分の気力・体力に合わせた時間に短縮することも考えられるでしょう。3 番または 4 番の質問への答えが「はい」であれば、65歳または勤務先の規定に基づく退職年齢の時点で、フルタイムまたはパートタイムで新しい仕事をできるすばらしい機会が目の前にあります。

完全に退職して働いていない人と何らかの形で働いている人を比べたとき、少しでも働いている人の方が認知機能の衰えがゆるやかであることが研究からわかっています。なぜでしょうか。まず大きな理由は、仕事でアタマ(脳)を使っていることです。次の大きな理由は、仕事の内容にもよりますが、人とのかかわり合いがあることです。これによって孤独感によるマイナスの影響が小さくなります。

したがって、たとえパートタイムの仕事でも、働くことは脳の健康を保つ役に立つのです。退職するまで社長だった? 関係ありません。家庭教師、博物館のガイド、屋台のたこ焼き、どのような仕事でもいいのです。1 日にどれほど多くの人とやり取りをできるか、想像してみてください!

文献

  • Dufouil, C., Pereira, E., Chêne, G., Glymour, M. M., Alpérovitch, A., Saubusse, E., … Forette, F. (2014). Older age at retirement is associated with decreased risk of dementia. European Journal of Epidemiology, 29(5), 353–361. https://doi.org/10.1007/s10654-014-9906-3