「ありがとう」の効果

交友関係


孤独感や隔絶感は、知覚の問題であることも多くあります。これまでに誰かが自分を助けてくれたことなどなかったと考えていれば、孤独を感じるのも無理はありません。自分のことを誰も気にかけていないと思えば、孤独感はさらに強まるでしょう。

孤独感には認知機能の低下リスクを高める恐れがあるだけでなく、脳の実行機能さえ低下する恐れがあります。

ただし、ほとんどの場合は誰もが愛され、大事に思われ、他の誰かにとって大切な存在です。

もし自分の存在が重要ではないと思うようなことがあったら、「お礼状」を書いてみましょう。「誰かにプレゼントをもらったわけでもないのに?」と思うかもしれません。関係ありません。これは目に見えるモノへのお礼ではなく、これまでの人生で何かの形であなたを助けてくれた人に、お礼の言葉を書くのです。 最初のアルバイトを紹介してくれた人、辛い時にずっと支えてくれた昔からの友人など、誰でもいいのです。長い間連絡を取っていない人であってもかまいません。書いた感謝の言葉を実際に送ることもいいですが、別に送らなくてもいいのです。

この作業の目的は、実際にお礼状を送ることではなく、ペンをとって書くところにあります。その人のこと、自分を支えてくれた瞬間を思い出すことが、孤独感の解消につながるからです。あなたが支えてほしいとき、助けてほしいときに誰かがいたという事実が、あなたが愛される、大切な存在であることを思い出させてくれるでしょう。

文献

  • Cacioppo, J. T., & Hawkley, L. C. (2009). Perceived social isolation and cognition. Trends in Cognitive Sciences, 13(10), 447–454. doi: 10.1016/j.tics.2009.06.005
  • Frinking, E., Jans-Beken, L., Janssens, M., Peeters, S., Lataster, J., Jacobs, N., & Reijnders, J. (2019). Gratitude and loneliness in adults over 40 years: examining the role of psychological flexibility and engaged living. Aging & Mental Health, 1–8. doi: 10.1080/13607863.2019.1673309