夕方に散歩をする

交友関係


イタリア旅行をすると、夕暮れ前後の時間に歩道や大通りに出ている人の数が少し増えることに気づくかもしれません。イタリアには、友達や家族と夕方の散歩を楽しむ時間として「パッセジャータ」 と呼ばれる古くからの習慣があります。

たしかに、散歩は健康に良く、カロリー消費にも役立ちますが、運動が目的ではありません。イタリアでは、家族揃って夕方の散歩に出かけるときは運動するような服装ではなく、どちらかというと見栄えの良い、おしゃれな格好をします。

パッセジャータは、地域交流や社交の意味合いを持つものです。 家でくつろぐ代わりに外に出て友達や知人と交流するための時間であり、散歩中の会話を通じて最新ニュースや世間話を仕入れ、地域社会の連帯感を育みます。

揃って夕方に散歩に出かける習慣はないとしても、ほとんどの地域では、子供の自転車の練習や犬の散歩など、何らかの用事で夕方に外出することがよくあるはずです。

近所の人たちと交流することと、新しく、楽しい刺激を脳に与えることは、どちらも、脳の健康に役立ちます。 少し寂しさを感じたなら、それは、家から出て散歩することを脳が欲しているサインかもしれません。

文献

  • Fallahpour, M., Borell, L., Luborsky, M., & Nygård, L. (2016). Leisure-activity participation to prevent later-life cognitive decline: A systematic review. Scandinavian Journal of Occupational Therapy, 23(3), 162–197. https://doi.org/10.3109/11038128.2015.1102320
  • Holwerda, T. J., Deeg, D. J. H., Beekman, A. T. F., van Tilburg, T. G., Stek, M. L., Jonker, C., & Schoevers, R. A. (2014). Feelings of loneliness, but not social isolation, predict dementia onset: Results from the Amsterdam Study of the Elderly (AMSTEL). Journal of Neurology, Neurosurgery, and Psychiatry, 85(2), 135–142. https://doi.org/10.1136/jnnp-2012-302755