マインドフルネスでアタマ(脳)を健康に

リラックス


長いあいだストレス下にあると、認知症の危険性が高まります。「ストレスがない人なんていないでしょう! 」と思うかも知れません。 それは、そのとおりです。 誰にもストレスを感じるときはあります。 一方で、ストレスにうまく対処できる人がいることも事実です。

ストレスへの対応力は、認知症のリスクをおさえるカギになります。 人によってストレスへの対処方法は違うかも知れませんが、瞑想がストレスを減らす役に立つことは広く知られています。 瞑想は脳へどのような働きをするのでしょうか?

瞑想では、「いま」というこの瞬間、この場所、この感覚に一定時間、意識を集中させます。瞑想することによって、集中力と自分の感情をコントロールする力が高まります。研究の結果、特に「マインドフルネス」という瞑想方法によって、脳の働きと脳内におけるやり取りが変化することがわかりました。

マインドフルネスでは、瞑想を行っている「いま、この瞬間」にすべての意識を集中させます。 マインドフルネスを行っている間は、自分の感情や考えに流されることなく平穏な気持ちを保つことができます。

瞑想中、脳内では 3 つの領域での活動が確認されていて、前頭前皮質、嗅内皮質、尾状核の活動が活発になることがわかっています。これら 3 つは、自己認識、意識のながれ、集中力をコントロールする領域です。

瞑想が脳に与える効果を完全に解明するにはまだ時間がかかると思いますが、瞑想をすることにリスクがないことは誰もが知っています。瞑想が心拍数と血圧を下げる効果も知られています。心拍数と血圧も、認知機能に影響を及ぼす要因です。 何からはじめればいいのかわからなくても、心配ありません。インターネットからスマホやタブレットに、オーディオブックやポッドキャストや無料の瞑想用アプリをダウンロードするだけです。 無料/低料金の瞑想クラスを運営しているコミュニティーセンターも多くありますので、ぜひ参加してみてください。

文献

  • Tang, Y.-Y., Hölzel, B. K., & Posner, M. I. (2015). The neuroscience of mindfulness meditation. Nature Reviews. Neuroscience, 16(4), 213–225. https://doi.org/10.1038/nrn3916