ひとりの時間を作る (ただし長すぎると逆効果)

リラックス


仕事や家事などで忙しく働いているとき、私たちは常に刺激・興奮状態にあります。耳に入ってくる音やにおい、目に入るもののすべてが神経を刺激するストレスになり、誰かと話したりやり取りしたりすることの 1 つ 1 つが気力を少しずつ削っていくのを感じるでしょう。

長い 1 日が終わり、心も身体もヘトヘトに感じることはありませんか? 多くの場合、このように忙しく常にストレスにさらされている中で「自分の時間」を持つことが回復に大きな効果を発揮します。

ひとりになれる時間を作ることが、脳と身体を休め、ストレスからの解放につながります。他人の目を気にする必要のない環境で、少しの間でも自由になることができる自分の時間を作りましょう。

慢性的なストレスは、認知症およびアルツハイマー病との関連性が確認されています。常に周囲に人がいる環境で働いている場合でも、毎日 5 分だけで良いので自分ひとりになることができる時間を作ることで、ストレスを軽減してアルツハイマー病のリスクを減らすことができます。

逆に、孤独な時間が多すぎることも良くありません。長時間の孤独な環境は、ストレス ホルモンであるコルチゾールの増加につながります。また社会的な関わりや支援が極端に少ないと、認知症のリスクが高まります。他者とコミュニケーションを取ることによって、脳神経の活発な活動が維持され、うつ病を防ぐホルモンの生成が増えます。

ひとりでいるときはその時間を楽しみ、誰かと話したいと感じたら、それが家族や友人、同僚など他者とコミュニケーションを図るタイミングです。孤独感は、アルツハイマー病のリスク増加につながるとされています。ひとりになる時間と他者とのコミュニケーションの適切なバランスを探すことは難しいかも知れませんが、「ひとりの時間」はまったくの孤独な空間で過ごす必要はありません。 周りに人がいるコーヒーショップで静かな時間を過ごすことや公園を散歩することも立派な「ひとりの時間」です。このように周りに人がいる環境で自分の時間を作ることによって、孤独を感じることなく自分だけの時間を持つことができるでしょう。

文献

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