ストレス食いには深呼吸が有効

リラックス


「ストレス食い」という言葉を聞いたことはありませんか? ストレスを感じているときにいつもより多く食べてしまうことや、単純に目の前にある食べ物をパクパクと口にしてしまうことは、よくある話だと思います。「ストレス食い」は、現象として実際に存在します。

なぜ人はストレスを感じると食べる量が増えてしまうのでしょうか? これには、いわゆるストレス ホルモンのコルチゾールが関係しています。胃の中がいっぱいになると2つのホルモン、レプチンとインスリンがこれを脳に伝えますが、ストレスを感じるとこれらのホルモンのはたらきをコルチゾールが阻害するため、満腹感が得られずに多い量を食べてしまうのです。

ストレスを感じている限り、このようなホルモンの働きを変えるためにできることは、ほとんどありません。それでも、心の持ちようでストレスにうまく対処してストレス食いを抑えることはできます。ストレス食いでは健康的とはいえない物を食べることも多く、結果として脳の健康状態にも悪影響を与えます。

しかし、あきらめる必要はありません。このようなストレス ホルモンの分泌を減らす効果が実証されているストレス解消法があります。それはお金もかからず、誰もがいつでも簡単にできる方法、深呼吸です。

深呼吸することで副交感神経が活性化し、ストレス状況に対する闘争・逃走反応がおさまり、リラックス状態になることができます。深呼吸では、鼻から胸、お腹へと深くゆっくりと呼吸することに集中し、吸うときと吐くときの調和を感じてください。

もしストレスを感じてジャンクフードをドカ食いしたいと感じたら、まずは座って落ち着いて、深く息を吸いながら胸とお腹に息が入りふくらむのを感じましょう。 次に、同じようにゆっくりと息を吐き出します。10 数えながら深く吸って吐いてを繰り返し、5 分間続けます。5 分間の深呼吸を終えたら、目の前のお菓子を食べる気持ちがおさまっているのを感じるでしょう。

文献

  • Adam, T. C., & Epel, E. S. (2007). Stress, eating and the reward system. Physiology & Behavior, 91(4), 449–458. doi: 10.1016/j.physbeh.2007.04.011
  • Jerath, R., & Barnes, V. A. (2009). Augmentation of mind-body therapy and role of deep slow breathing. Journal of Complementary and Integrative Medicine, 6(1), 31. doi: 10.2202/1553-3840.1299